のん・すもーかー通信 2001年号

2001・4・23発行
非喫煙者を守る会

1、2001年世界禁煙デー(5月31日)のスローガン

WHOが決定した2001年の世界禁煙デーのスローガンは、

Second−Hand Smoke : Lets Clear The Air”です。

直訳すると「受動喫煙:空気をきれいにしよう」ということになり、当会のスローガンである「きれいな空気はみんなもの」にもつながるものです。

ところで、深川市立病院の松崎道幸医師によれば、「Clear The Air」には、疑惑や誤解を一掃するという意味があるので、「嘘や誤解を一掃し、空気をきれいにしよう」と訳するのが正しいとのことです。

日本でもタバコ会社と政府が「吸い過ぎに注意しましょう」などと故意に喫煙の有害性をあいまいにした表示でタバコを売り、国民も体に有害なものを政府が放置するはずが ないと信じ込んで買っています。そのため、禁煙分煙運動は、彼らの嘘を暴くために相当のエネルギーを使っています。

WHOがそこまで考えてくれたと思えば、なかなか味のあるスローガンですね。

2、2001年北海道禁煙週間行事のお知らせ

今年の禁煙週間(5月31日〜6月6日)の行事が同封の実施要綱のとおり決定しました。

5月30日〜6月4日の札幌地下街での禁煙パネル展では、タバコの害を訴えるパネルや去年までの懸賞募集優秀作の展示と禁煙週間のPRをし、5月31日〜6月1日の道庁での「No−Tobacco展」、では、世界の禁煙ポスターや今年の懸賞募集優秀作品の展示と禁煙資料の配布を行います。また、世界禁煙デー当日の31日には禁煙110番(電話による禁煙相談−代表電話011−241−7924)を行います。恒例の禁煙パレードは、今年は中止となりました。

守る会の皆さんには、地下街禁煙パネル展の展示と管理、撤収などのお手伝いをお願いしております。

3、2001年度版禁煙週間のポスターができました

2001年度のポスターは、昨年度懸賞募集一般の部と小中学生の部それぞれの最優秀作品をもとに製作しました。

一般の部、小笠原千聖さんの作品は、喫煙の甘い誘惑に潜む恐ろしい罠をコミカルに描いており、小中学生の部、橋本沙織さん(北村立北村中学校3年)の作品は、受動喫煙の苦しみを切実に訴えるもので、どちらもインパクトのあるポスターです。

小中学生の部のポスターは道内の各学校に配布しましたので、部数に限りがあり会員の皆様全員にはお配りできないため同封しておりません。こちらのポスターを欲しい方はご連絡下さい。先着順でお送りいたします。

4、青森県深浦町でタバコ自販機撤去条例制定

自動販売機でのタバコの販売は、未成年者喫煙の温床であるとして、以前から禁煙団体を中心にその廃止を求める声が上がっており、複数の自治体が自販機撤去条例を制定しようと試みましたが、タバコ販売業者団体やこれを支援するJTや政治家の反対によって潰されてきました。

ところが、青森県深浦町議会では、タバコ販売業者などの猛烈な反対運動を押し切って、3月12日、屋外の自動販売機撤去を求める全国初の条例を可決しました。これは酒、タバコの害から町民の健康を守ろうとする町長さんの固い決意と全国の禁煙運動の熱烈な支援が町議会を動かしたものです。

条例の正式名称は「深浦町自動販売機の適正な設置及び管理に関する条例」で、青少年の健康被害の防止と健全育成を目的に、たばこなどの自販機の屋外設置を禁じています。4月1日の施行で、屋外に設置されているたばこや酒類、有害図書の自販機は180日以 内に撤去しなければなりません。罰則はありませんが、撤去しない設置者には、町長が必要な勧告を行い、正当な理由がなく従わない場合は氏名を公表することにしています。
このような進歩的な条例が、分煙が進んでいる大都会ではなく、田舎の町で最初に制定されたことは、偉大なことだと思います。

私どもはこの条例制定に勇気を得て、全国各自治体でも同種の条例が制定されるよう運動を展開したいと考えています。

5、日本医師会が禁煙キャンペーン

 日本医師会が禁煙に取り組むことになり、禁煙キャンペーンプロジェクト委員会を作るとのことです。(日医ニュース2001・2・5)

 既に会員に対する禁煙アンケート調査を実施しており、若年者の禁煙教育などに取り組んでいく方針のようです。

6、「空気の美味しいレストラン・北海道編 2001年改訂版」発行

北海道分煙社会をめざす会は、このほど、禁煙・分煙飲食店、禁煙ルームのあるホテル、禁煙スペースの多い温泉などを紹介した冊子を5月13日に発行します。全道各地を網羅し、飲食店だけで約300件が収載されています。

申込は、切手450円分(なるべく140円以下の切手の組み合わせ)を下記へ郵送してください。多数注文の場合割引もあるとのことです。

098-5723 枝幸郡浜頓別町南3条3丁目 かもめ歯科内
北海道分煙社会をめざす会 
問い合わせ先 ?01634-2-3844(かもめ歯科院長 清水氏宅)
E-MAIL:
umineko@seagreen.ocn.ne.jp
http://www.bekkoame.ne.jp/~m.shugo/index.html

7、会 員 の 声

浜松市 上 村    

  当地、浜松においても、市役所、警察署、県総合庁舎等が一部の喫煙所のみ喫煙可の場所となり、快適になりました。また、地元のバス会社の観光バスも全車禁煙となり、これらもかなり以前から強い要望を出した成果と思います。その他、航空会社も主要国内大手の二社が全席禁煙となったのも我々の努力の結果です。これからは新しい喫煙者を減らすために文部省に対して、禁煙教育の徹底化を推進したいものです。


島田市 桜 井 祥 代 様

  Tobacco Kills. Dont be duped! 

(昨年の世界禁煙デースローガン、「タバコで死ぬぞ、騙されるな」)

これは、最高の標語である。

 

 


札幌市中央区大通西10丁目南大通ビル
         黒木法律事務所内

非 喫 煙 者 を 守 る 会
代表理事 黒  木  俊  郎
電話011-251-5863・FAX011-251-3802