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のん・すもーかー通信 2003年号 2003・4・28発行
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1、2003年WHO世界禁煙デーのスローガン WHOの決定した今年の世界禁煙デー(5月31日)のスローガンは、 “Tobacco free film. Tobacco free fashion,Action!”に決まりました。 日本語では「テレビと映画、ファッションからタバコをなくそう。行動を起こそう!」ということになります。昨年のスローガンは、スポーツからのタバコ追放でした。今年はテレビやファッションにも拡大しようというわけで、WHOの積極的姿勢が窺えます。 WHO総会では、5月中に「タバコ規制枠組み条約」を採択する予定です。その内容は、たばこの価格や課税、包装、警告表示、広告、不法取引など多岐に及ぶものです。日本タバコ産業と財務省は、条約の内容を後退させようと策動していますが、国際世論には抵抗できないと思われます。 数年前から禁煙運動を開始した日本医師会では、日本国政府がタバコ規制枠組み条約に積極的でないことを批判する声明を出しました。医学会の会場も禁煙が当たり前となりました。呼吸器学会では、認定医の条件として非喫煙者であることを打ち出したとのことです。 これらの動きは、世界の潮流であり、もはや誰にも止めることは出来ません。 当会では、これに安心するのではなく、遅れている日本が一日も早く世界に追いつくよう、この動きをさらに加速させ、社会の隅々まで浸透させるために努力を続けたいと考えています。 2、北海道禁煙週間行事のお知らせ 今年の禁煙週間(5月31日〜6月6日)の行事が決定しました。 今年は、2年ぶりに禁煙パレードを行いますので,守る会の皆さんには奮ってご参加いただきたいと思います。世界禁煙デー当日の31日(土)に大通公園3丁目広場に午後1時30分までにお集まり下さい。禁煙風船、タスキ、幟、プラカード、横断幕などを用意してありますので、皆さんで手分けしてお持ちいただき、大通公園からすすきのを経て中島公園までのルートで行進します。(午後1時45分頃出発、2時30分頃中島公園で解散の予定) 恒例の禁煙パネル展は、守る会が中心となって札幌地下街オーロラコーナーで5月28日(水)〜6月2日(月)に開催し、禁煙週間のPRやタバコの害を訴えるパネル展示などを行います。パネル展の展示・撤収の際にお手伝いをいただける方は,事務局までご連絡して下さい。 続いて、5月29(木)、30日(金)の二日間は、道庁ロビーで「No−Tobacco展」を開催し、禁煙ポスター懸賞募集優秀作品や世界の禁煙ポスターの展示、禁煙資料の配布を行います。 3、禁煙週間のポスターができました。 今年の禁煙ポスターは、2種類作成されております。 一枚は,昨年の懸賞募集で小中学生の部の最優秀に輝いた室蘭市立御前水中学校3年の齋藤ゆかりさんの作品で,もう一枚は一般の部で最優秀に輝いた北海道旭川東高等学校2年の坂下敦美さんの作品です。 斉藤さんの作品は,たばこのない暮らしを願う気持ちを素直に表現された爽やかな作品で,対照的に坂下さんの作品は,喫煙習慣という鎖に縛られた哀れな喫煙者をゾッとするようなタッチで描いています。 守る会の皆さんには2枚ともお送り致しますので、目立つ場所に貼って、禁煙週間のPRに役立てて下さるようお願いします。 平成15年禁煙ポスター懸賞募集要項を同封しました。締切りが迫っておりますので、お早めに応募して下さい。 4、統一地方選挙北海道知事・札幌市長候補者に公開アンケート調査を実施しました。 4月13日投票の統一地方選挙にあたり,守る会は北海道分煙社会をめざす会と共同で,北海道知事と札幌市長の立候補者全員にタバコ問題に関する意識調査を行いました。知事選立候補者9名のうち5名,市長選候補者7名のうち3名から回答がありましたので,質問と回答集計結果をお送りします。 結果はマスコミに発表しましたが報道はされず,投票日前に皆さんにお伝えすることが出来なかったことは残念ですが,分煙社会をめざす会のホームページで公開されました。 市長選は再選挙となりましたので,再度立候補者にアンケートを実施することも検討中です。 5、5月1日に健康増進法が施行されます。 健康増進法第25条では,「学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。」と定めています。これには罰則はありませんが,法律が受動喫煙防止義務を規定したことにより,各施設の管理者は、これまでのように受動喫煙を野放しにできないことになりました。そのため、早速,東京では大手私鉄が喫煙所を撤去して全面禁煙とするなど、全国的に大きな進展が見られます。 この法律は、受動喫煙に苦しんできた非喫煙者に貴重な法的武器を提供してくれました。当会では、健康増進法を根拠として、分煙が遅れている施設や店舗、事業所に対し、積極的改善を要請して行くつもりです。 6、会員の声 静岡県島田市 桜井祥代 様 在宅ライフを楽しむため、家を建て替えました。施主の強みで建築中はすべての職人に禁煙を要望し、「煙臭い柱は嫌よ!」と言いました。完成から半年後「大工は全員たばこを止めたよ」と棟梁より報告あり。クリーンな社会の実現のため、これからも頑張って下さいませ。「非喫煙者を守る会」名称が変わらないのは最高です。 (編集者註 桜井さんのお手紙には、工事現場の写真が同封してあり、「建築現場では、屋内外を問わず禁煙となっています」という工務店名の立派な立札が何枚も立っていました。ここまでやったからこそ、大工さんも禁煙できたのでしょうね。) 札幌市 上泉 清 様 日本は官僚主義国家の故に未だにタバコの野放し状態で呆れたものです。 深川市 土田隆敏 様 医師、看護師等医療関係者にも喫煙者が多いのを目の当たりにし、意識に低さに多少驚いています。呼吸器学会でしたか、喫煙者を会員と認めないとした事には拍手です。医療施設内での禁煙の動き広まってほしいですね。「割れ窓理論」からも酒、タバコ自販機の撤去が求められます。 浜松市 上村 茂 様 昨年7月1日,浜松で医師が中心となって「こどもをタバコから守る会」を発足しました。現在の会員は2,300人ほどです。 同封文書 ・ 2003年禁煙週間ポスター 2枚 ・ 平成15年禁煙週間実施要綱 ・ 平成15年禁煙ポスター懸賞募集要項 ・ 喫煙防止対策に関する公開質問状・アンケート回答集計結果 ・ 振替用紙(寄付金用) ・ 禁煙パンフ、カード類
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